合格者の声:渡邊太健史先生

出身大学 / ロースクール

山梨学院大学法科大学院

司法試験合格年度

2012年

ご受講された講座

司法試験応用インプット・アウトプット講座(の前身の講座)

ご受講前の成績

本試験直前の他予備校の全国模試では、短答式が偏差値50以下(評価D)、論文式も偏差値50前後(評価は公法系C、民事系C、刑事系B)と、合格にはほど遠い成績でした。
とにかく短答式の点数が伸びず、短答式の対策には暗記が必要だと思い問題集を繰り返し解くようにしていました。しかし、そもそも暗記が非常に苦手で、中途半端な知識しか得られず、効果的な対策はできませんでした。
結果、初年度の本試験は短答式で不合格となりました。

ご受講後の成績

初年度の本試験不合格を受けて、柏谷先生の講座を受講しました。
2回目の本試験直前の他予備校の全国模試では、短答式が偏差値60超(評価A)、論文式も偏差値60前後(公法系A、民事系B、刑事系A)でした。
2回目の本試験対策として、短答式の対策に重点を置くことはしていませんでしたが、最終的に論文式だけでなく、短答式の成績も大きく伸びました。これも柏谷先生の指導による効果だと思っています。
本試験での短答式は十分な結果とまではいきませんでしたが、致命傷には至らず、無事論文で挽回できました。

合格時の司法試験の成績

1回目 短答式試験で不合格のため、論文採点されず。
2回目 短答式試験は最終合格者数以下の順位であったが、論文式試験の点数で巻き返し合格。

司法試験合格当時の年齢

28歳

司法試験受験回数

2回

柏谷の講座の特徴や気に入ったところ

1.問題文の読み方の指導
柏谷先生の講座では、問題文の読み方を徹底的に指導していただきました。
新司法試験になってから、問題文が長くなり、具体的な事実の記載もかなり多くなったと思います。しかし、問題文に記載された事実は、意味なく羅列してあるのではなく、それぞれに何らかの意味、もっと言えば、出題者の意図が隠れているはずであり、それを見つける視点を指導していただきました。
司法試験において、出題の趣旨を知ることは非常に重要です。そして、問題文に記載された事実の意味に気が付くことは、出題の趣旨を想定するために不可欠な行程であると思います。この点、「事実を評価する」ことは、市販のテキストで練習可能ですが、それを超えて、「記載された事実の意味に気付く」ことは、柏谷先生の指導だからこそ身についたと思っています。
2.添削指導
私が受講した際は、柏谷先生に直接答案を添削していただくだけでなく、定期的に面談をしていただいていました。面談では、自分の答案について、論理が飛んでいる部分や、記述が足りない部分、逆に記述が不要な部分など、自分では気がつかなかった点を指摘していただきました。
面談をしていただいたことの一番のメリットは、指摘していただいた点が理解できない(あるいは納得できない)場合に、追加して質問をすることができたことです。答案の添削のみという方法では、添削者のコメントの意味がわからなくても追加して聞くことはできません。その点、柏谷先生に面談していただいたことによって、修正すべき点が明確になり、理解力や答案の表現力の大きな向上につながりました。
3.知識のインプット
私が受講していた講座はインプットに特化した講座ではなかったため、インプットに関してはあまり時間を割くことはありませんでしたが、重要な部分については知識の整理をしていただいていました。この時間がすごく貴重で、いままで断片的だった知識を横断的に解説していただけるため、点の知識が線でつながるような感覚がありました。柏谷先生は、枝葉のごとく知識を広げていくので、幹の部分と葉の部分がつながる瞬間を感じることができます。この知識の広がりは、短答式の成績向上にも大きな影響があったと思っています。

他の予備試験司法試験対策講座との違い

短答式、論文式とも某対策予備校の答練のようなものを受けていましたが、短答式は自分で答え合わせをして復習して終わりでしたし、論文式の添削についても、添削内容が理解できない(あるいは納得できない)場合には、それ以上検討しても意味がないと思っていました。そのため、これらの講座は、自分の知識が不足している部分を発見すること、あるいは時間内で問題を解くことを目的として利用していました。
司法試験対策で重要な点の一つとして、自分では正しいと思っている点が評価されない場合に、それを修正できるかどうかということがあると思います。この点、単なる答案の添削では、間違っている、あるいは修正が必要との指摘があっても、なぜそうなるのか、なぜそのような評価を受けるのかについて、自分が納得できなければ次につながりません。
柏谷先生の講座は、講義で理解を深め、答案でそれを表現し、その内容について柏谷先生から直接指摘を受けるという、最初から最後まで一貫した指導を受けることができます。そのため、わからないことをわからないままにせず、修正すべき点はタイムリーに修正でき、確実に自分の弱点をつぶしていけます。この点が、他の司法試験対策講座と決定的に違う点であり、書類上の添削だけでは補うことのできない、柏谷先生の講座の最大のメリットだと思います。

推薦のお言葉

これまで述べてきたとおり、私は柏谷先生と出会えたことが間違いなく合格の大きな要因となりました。
私はとにかく暗記が苦手で、知識として習得するには、理解して納得することが不可欠でした。そのため、基本書や問題集から知識を得ようとしても、いわゆる行間の理解が必要だったり、前提となる知識が不足していたりと、いろいろなことが原因でうまく進まないことが多くありました。
その点、柏谷先生の講座では、丁寧に知識の整理をしてくださり、それが制度や判例、条文の趣旨の理解につながるため、詰め込み型の暗記をせずとも、理解をして自分の知識として応用ができるようになりました。本試験では、基礎となる知識が必要となるのは当然ですが、そこから発展させた問題にどう対応できるかが勝負となると思います。柏谷先生の講座を受けていれば、試験本番で、見たことのない問題に、その場で対応できる応用力が必ず身につきます。
その上で、答案添削によって表現力を身につけることができ、更には面談で、理解ができていない部分について、なぜ理解ができていないのか、その原因を見つけて修正することができました。
また、柏谷先生には、精神的な面でも本当に支えていただきました。受験生活では、自分の勉強方法は正しいのか、このままで本当に合格できるのかなど、常に大きな不安がつきまといます。そのような生活の中で、司法試験対策のプロフェッショナルである柏谷先生が、個別に、本当に懇切丁寧に指導をしてくださったことが、何よりも不安の解消につながりました。おかげさまで、最後までぶれることなく司法試験対策をすることができました。

受講生の皆さんへ

冒頭で述べたとおり、私は決して優秀な成績で試験を突破したわけではないので、偉そうなことを言える立場ではありません。
ただ、特別優秀でない人間でも、柏谷先生の講座を軸にして試験対策をすれば、十分合格に必要な成績は採れるということをお伝えできればと思い、受講から数年経った今、この推薦文を書かせていただきました。
法科大学院や大学のゼミなどで、周りに優秀な方がたくさんいると感じている方は、このまま勉強していて合格できるのか非常に不安だと思います。そのような方こそ、基本に立ち返って、合格に必要なラインを突破できるよう対策をすべきだと思います。そのために、基本に忠実な柏谷先生の講座を、私は自信をもっておすすめします。
私は弁護士になって数年経ちましたが、日々対応する法律問題には、わからないこと、経験したことがないことが多々あります。そのようなときに、条文の趣旨から考えるとこういう結論になりそうだとか、制度趣旨からいえばこういう攻め方ができるのではないかとかいった、司法試験対策で身につけた思考方法は間違いなく活かされており、その礎となったのは、柏谷先生の講座だと思っています。
最後になりますが、柏谷先生の講座から、これからも多くの合格者が誕生されることを心より祈っております。受験生の皆様、頑張ってください。