柏谷周希について

プロフィール

2008年(平成20年)第3回現行司法試験に1回で上位合格(論文成績上位10%以内)。

2009年に弁護士登録(東京弁護士会)。2010年より大手司法試験予備校で司法試験の受験指導を開始。2011年から始まった予備試験では第1回から受験指導を行う。教員免許を保有。公務員試験の受験指導なども担当。これまで予備試験、司法試験の短期合格者を含め数多くの合格者を輩出。大手司法試験予備校において看板講座を長年にわたって担当し、業界では高い認知度を誇っている。暗記に頼らない独自のメソッドにより、他の勉強法では合格できなかった複数回受験生の多くを合格に導いている。

実務

共同執筆
「Q&A 子どもをめぐる法律相談」(新日本法規出版、2011/9)

受験

単著

・司法試験・論文試験The1000番答案再現&ぶんせき本(辰巳法律研究所、2012/3、ISBN 978-4864660129)
・表現の自由を90分講義を読むだけですっきり理解する本(司法試験&予備試験対策 合格開眼本シリーズ)(辰巳法律研究所、2013/3、ISBN 978-4864660778)
・共犯論を90分講義を読むだけですっきり理解する本(司法試験&予備試験対策 合格開眼本シリーズ)(辰巳法律研究所、2013/10、ISBN 978-4864660990)

共同執筆

・司法試験論文解説&合格エッセンス  平成24年版(辰巳法律研究所、2012/8、ISBN 978-4864660228)
・司法試験論文解説&合格エッセンス  平成25年版(辰巳法律研究所、2013/8、ISBN 978-4864660877)
・司法試験論文解説&合格エッセンス  平成26年版(辰巳法律研究所、2014/8、ISBN 978-4864661515)

共同監修

・司法試験論文過去問答案パーフェクトぶんせき本 平成22年度版( 辰巳法律研究所、2011/8、ISBN 978-4887279759)
・司法試験論文過去問答案パーフェクトぶんせき本 平成23年度版( 辰巳法律研究所、2012/4、ISBN 978-4864660150)
・司法試験論文過去問答案パーフェクトぶんせき本 平成24年度版( 辰巳法律研究所、2013/4、ISBN 978-4864660815)
・司法試験論文過去問答案パーフェクトぶんせき本 平成25年度版( 辰巳法律研究所、2014/4、ISBN 978-4864661393)
・司法試験論文過去問答案パーフェクトぶんせき本 平成26年度版( 辰巳法律研究所、2015/4、ISBN 978-4864662079)
・司法試験論文過去問答案パーフェクトぶんせき本 平成27年度版( 辰巳法律研究所、2016/4、ISBN 978-4864662635)
・司法試験論文過去問答案パーフェクトぶんせき本 平成28年度版( 辰巳法律研究所、2017/3、ISBN 978-4864663243)
・司法試験論文過去問答案パーフェクトぶんせき本 平成29年度版( 辰巳法律研究所、2018/4、ISBN 978-4864663762)
・司法試験論文過去問答案パーフェクトぶんせき本 平成30年度版( 辰巳法律研究所、2019/4、ISBN 978-4864664349)

講師・講演活動

・2010年~2019年
司法試験予備校講師として、北海道大学様、北海学園大学様、日本大学様、駒沢大学様、神奈川大学様、山梨学院大学様などで講義・講演。

・2010年~
公務員試験予備校講師として、武蔵大学様、日本大学様、神田外語大学様、千葉科学大学様、和洋女子大学様、武蔵野大学様、日本体育大学様、大東文化大学様、千葉工業大学様、東邦大学様、明海大学様、東京海洋大学様、東海大学様、帝京大学様、鶴見大学様、和光大学様、立正大学様、二松学舎大学様などで講義。

・2010年~2016年
日本語学校で総合科目(公民、地理、歴史)の授業を担当。
・その他、お寺、高校、職業基金訓練などで講義・講演多数。

メディア取材・法律監修など

・週刊SPA! 2011年3年18日 インタビュー。
・冤罪File No26 2016年11月号増刊 インタビュー。
・冤罪File No27 2017年3月号増刊 インタビュー。
・ちょこっと弁護士Q&A 2024年1月31日 回答。

2024年4月19日から6月7日「テレビ朝日系 金曜ナイトドラマ JKと六法全書」法律監修(第4話は脚本・法律監修)

・「月刊シナリオ」(2024年8月号 日本シナリオ作家協会、2024/7) インタビュー。
・2024年10月18日から11月29日まで「テレビ東京系 ドラマ9  D&D ~医者と刑事の捜査線~」法律監修
・2025年3月21日「テレビ朝日系ドラマ スプリング!」添削監修

その他

中学校教諭一種免許状(社会)
高等学校教諭一種免許状(地理歴史)
高等学校教諭一種免許状(公民)

「誰でも合格へ導く」柏谷周希からのメッセージ

私は司法試験、予備試験の複数回受験生の受験指導を2010年から行っています。今まで多くの司法試験や予備試験の受験生の方たちと接してきました。皆さん真面目な方ばかりです。1日12時間も勉強して、ボロボロになるまで過去問集を何周も回している方もいらっしゃいました。しかし、その真面目な方たちの必死の努力が常に報われてきたわけではありませんでした。なぜか短答式にすら合格できない方が多くいらっしゃるのです。そして、皆さん、苦しみながら学んでいる印象を受けました。

私なりに複数回受験生の方が合格できない原因を探ってみると、大量の知識を暗記するという勉強に問題があることが分かりました。たしかに、一般的に受験勉強というのは、知っているか、知らないか、で問題を解く前提で、知識を暗記していきます。司法試験、予備試験でもそのような勉強が一般的です。予備校では論証パターン学習という論述例の丸暗記学習が伝統的な勉強方法です。また、法科大学院でも教科書・判例集・研究者論文などの理解を前提としてはいますが、やはり暗記が求められています。受験生は知識を詰め込むことに勉強時間の大半を費やしています。そしてそれは過去問で出題された知識すらも対象となっているのです。

しかし、司法試験も予備試験も広範囲から出題されます。たとえば、分厚い教科書の欄外に小さな文字で一言書かれているだけの知識が出題されることもあれば、教科書には一切載っていないような知識が出題されることもあるのです。これらを全て暗記で対応するというのは、普通の受験生にとって現実的ではありません。本試験で出題される知識の多くは、そもそも学んでいないか、暗記できない、暗記していても忘れているか、曖昧になっているといえます。つまり、受験生にとって本試験の問題というのは、未知の問題であるわけです。

ですので、いくら過去問で出題された知識を詰め込んだところで合格できないのは当たり前です。短答式試験では「過去問の肢別の知識はしっかり入れているはずなのに、なぜか点数が伸びない」、「最後の2つまで選択肢を絞れるのに、この二択で間違いの答えを選んでしまう」、論文式試験では「どのように答案を書けばいいのか分からない」、「論文式試験で全く点数が取れない」といったことになってしまうわけです。

そこで、暗記を前提とせず、自分の頭で考えて解く、ということに意識を向ける必要があります。

実は、論証パターン学習でも、自分の頭で考えて解くことができる受験生が短期合格を果たしています。自分は論証を暗記して合格したとおっしゃっている方も、そのことに無自覚なだけの場合が多いです。実際にそのような方とお話してみると、本講座でお伝えしているような解き方で当たり前のように問題を解いており、知っているか、知らないか、で解いているわけではないということが分かります。

合格者の多くが論証パターン学習の予備校のご出身です。それは論証パターン学習の中で、自然と自分の頭で考えて解くことができた方たちであり、それは元々、そのような才能があったということです。逆に言えば、そのような才能がなければ、いくら論証パターン学習をしても合格できないということになってしまいます。たとえば、予備試験短答式の合格率は22%前後ですので、受験生の8割近くは短答式すら合格できないことになりますので、受験生の多数派は不合格者ということになります。そして、その多数派は暗記中心の勉強をして不合格になっているのです。

私は、もともと暗記が苦手でした。高校の英単語や古文の10点満点の小テストでいつも2点か3点しかとれず、追試の常連でした。高校での勉強は暗記中心でしたので、成績も悪く、勉強は苦手でした。そんな物覚えの悪い私が論証を丸暗記するなんて不可能ですので、もし論証パターン学習を行っていたら、司法試験に合格することはできなかったと思います。幸運にも私が教わっていた方法論は、論証パターン学習とは異なるものでした。おかげで私は司法試験に苦労なく合格することができました。
私の場合、どれだけ努力しても暗記はできないと割り切った上で、問題文から答えを探すのが当たり前になっていたというのが大きかったと思います。結果として才能溢れた短期合格者の方と同じような思考で問題を解いていたわけです。

ところで、論証パターン学習は暗記が前提ですので、予備校の講義ではポイントだけ解説され、あとは自学自習が求められます。

しかし、私は机にかじりついて勉強することも苦手でした。過去問集すら一周も回すことができませんでした。短答式にしろ論文式にしろ解説や論証が難解で頭に入らず、やる気が起こらなかったからです。

ですので、予備校講師になったあと、1日10時間以上過去問を解いている受験生が短答式を突破できないという事実を知って驚愕しました。私は旧司法試験の短答式には大学4年時に合格していましたし、現行司法試験の短答式も八割以上とれていましたので、短答式に対する苦手意識はありません。私にとって短答式は選択肢の中から答えを選べばいいだけですので、それっぽいものを選べばある程度は点数がとれる試験だったからです。ところが、過去問集を何周も回している予備試験の受験生の中には、法律基本科目30点満点中0点とか3点とかいった方が普通にいらっしゃったのです。どうしてそうなるのか、私は受験生に実際に問題を解いてもらい、どのような思考で問題を解いるのかを確認しました。やはり、知っているか、知らないか、だけで解いている方がいらっしゃいました。知らないか、覚えていない知識が大半なので解けるわけがないのです。さらに、驚くべきことに、暗記偏重の勉強をしているのに、試験では直接は出題されないような法的な思考の基礎となる基本的知識は全く覚えていなかったのです。試験で直接でる知識(過去問で出題された知識)ばかりやっているため、基本的な知識が欠けており、法的な思考で問題を解くことができなくなっていたわけです。

論文式でも同じことがいえました。受験生にとって未知の問題を解くために必要な法的な思考ができていない上、基本的な知識と矛盾する論述をしているのです。また、論証パターン学習が役立つはずの典型論点でも論証を不十分にしか覚えておらず、矛盾するような内容の答案を作成していました。私と異なり、努力で暗記できる前提に立ったために起こった悲劇です。真面目な方や暗記が得意な方ほど、無理する傾向があり、その努力は報われない上、心身ともに疲弊してしまう、という負のスパイラルに陥っているように思います。

私が受験生時代にしたことは、講義を1日3時間ほど視聴するか、優しい文体で書かれた入門書を読むくらいでした。基本的なことばかりやっていたため、試験で直接問われる論点については自分の頭で考えて解くしかありませんでした。しかし、それが当たり前だと思っていたため、ストレスもなかったですし、学修も基礎の理解が中心でしたので楽しかったです。今思えば、暗記よりも理解、努力よりも楽しいを優先したことが効率的な学修になっていたのだと思います。結果、現行の司法試験には一回で合格しましたし、成績は、合格者数2065人(受験者6261人)中250番です。当時は予備試験の制度は始まっていませんでしたが、この成績であれば予備試験にも問題なく合格できます。現に私の方法論で、学部在学中に予備試験、司法試験の短期合格を果たされた方もいらっしゃいます。

本講座は、そのような私の方法論を形にした講座です。講義で合格に必要な知識は全て説明します。条文も判例も問題文も論述例も声に出して読み上げておりますので、講義を繰り返し視聴されることで合格することができるようになります。自習不要・暗記不要の講座です。一般的な予備校の論証パターン学習では合格できない方に向けた講座であり、長年受からない受験生をなんとかして受からせたい、多くの方に法曹になるという夢を叶えて欲しい、という思いの集大成です。

司法試験や予備試験の学修は本来楽しいものです。私たちは合格に必要な知識や思考を試験対策のためだけに学んでいるわけではありません。近い将来、法律実務家(法曹)として事件を処理する際に用いるツールとして学んでいるのです。そのような学修が楽しくないはずはありません。

私はその楽しさを皆さんと共有したいと思っております。

一般的な予備校は規模が大きいため、どうしても講師と受講生との距離が遠くなります。しかし、本講座は私が少人数個別指導が可能な規模を想定して作った二人三脚の講座です。質問も面談も気軽に行うことができます。

ぜひ一緒に合格を勝ち取っていただければと思います!

柏谷講師のインタビュー動画はこちら