ロースクール(法科大学院)とは?

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ロースクールとは

司法試験の受験資格を得るための大学院

ロースクールの正式名称は「法科大学院」ですが、アメリカの制度にならって通称「ロースクール」と呼ばれています。ロースクール(法科大学院)を修了することで司法試験の受験資格が得られます。司法試験合格を目指すための一般的なルートです。

専門職大学院

ロースクール(法科大学院)は大学院の一種で、研究を目的とする「修士課程(博士前期課程)」や「博士課程(博士後期課程)」とは異なり、高度専門職業人の養成を目的とする「専門職学位課程」として位置付けられています。

慶應義塾大学法科大学院、早稲田大学法科大学院、中央大学法科大学院などのように「法務研究科」などの独立した研究科を設けている大学院と、東京大学法科大学院、京都大学法科大学院、一橋大学法科大学院などのように既存の研究科(法学研究科など)の中に専攻分野を設けている大学院があります。

既習者コースと未修者コース

ロースクール(法科大学院)の標準修業年限は3年で、これを「法学未修者コース」または単に「未修者コース」と呼びます。入試に法律科目は出題されず、入学後に基礎から学習を始めます。主に法学部以外の学部を卒業した人を対象としていますが、入学前の法律学習経験は問われないため、法学部を卒業した人も入学することができます。

逆に、入試に法律科目が出題されるかわりに、修業年限が2年に短縮されるのが「法学既修者コース」または単に「既修者コース」です。主に法学部を卒業した人を対象としていますが、法学部以外の学部を卒業した人でも法律科目を含めた試験に合格すれば入学することができます。

ロースクールを修了すると

ロースクール(法科大学院)を修了すると、「法務博士(専門職)」という専門職学位を授与され、司法試験の受験資格を得ることができます。

ロースクール導入の背景

二つの背景

司法制度改革の一環として、法曹養成制度の改革が検討される中で、

  • 将来の法曹需要の増加に備え、法曹の質を維持しつつ法曹人口を拡大する
  • 受験テクニックを優先した司法試験予備校教育から脱却する

という二つの背景から、ロースクール(法科大学院)が導入されたと言われています。

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※司法試験に関する情報は変更される可能性があります。法務省等のサイトで必ずご自身でご確認ください。参考:https://www.moj.go.jp/barexam.html

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