令和8年度予備試験短答式の学修方法
令和8年度実施予定の予備試験短答式は、マークシート方式で実施される最後の年となります。
今回の記事では、本講座を活用した短答式試験の学修方法について、解説をしてきます。
1. 予備試験短答式試験の学修方法
短答式の学修においては、過去問を利用していただくこととなります。
本講座では直近数年分の短答式過去問について、「短答式の解き方解説」と「短答ゼミ」をご用意しております。
対象となっている年度の過去問については、解き方解説の講義動画ページにてダウンロードできる各問の問題文のPDFあるいは法務省のHPにあるPDFを使って解いていただくこととなります。
■法務省ホームページ『司法試験予備試験の実施について』
https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji07_00026.html
また、市販の過去問集を使用していただいても問題ございません。
基本的には、過去問を1問ずつ解いていただき、対応する問題の講義をご視聴していただく流れとなります。
問題を解く際には、解説含めて原則3分以内、刑法の空欄補充や学説の見解対立の問題などの複雑な問題に関しては、原則4分以内に解き終えるようにしてください。
また、解説を読まない場合には1分30秒、2分30秒を目安に取り組むようにしましょう。
本試験の試験時間と問題数から形式的に算出した1問あたりの解答時間の目安は以下の通りとなっています。
・ 民事系科目→試験時間1時間半、問題数45問
1問あたり2分
・ 公法系科目→試験時間1時間、問題数24問
1問あたり2分半
・ 刑事系科目→試験時間1時間、問題数26問
1問あたり2分少々
本講座で推奨している短答式の学修方法は、正答率の高い問題から取り組み、知識ではなく思考で解くクセを付けるというものです。
正答率の高い問題であっても、受験生にとって未知の知識が問われていることがあり、知識では解くことができないものも混ざっています。
解説を読む時間も含めて、短めに演習時間を設定しているのは、知識が書かれている解説をじっくり読むことで、暗記学習に走ってしまうことを防ぐためです。
短答式試験で出題される受験生にとって未知の知識を暗記することは、本試験対策として効果的とはいえず、短答式の問題を解く上での法的思考の妨げになってしまいます。
そのため、短答式の学修においては、なるべく解説を読まない、読むとしても深入りしないということを推奨しています。
あくまで必要となっているのは基本的知識であり、知っているか知らないかで問題を解くのではなく、基本的知識を用いて問題文を読解するという、法的な思考で解くという流れを意識することが重要となります。
2.一般教養科目について
予備試験受験生の頭を悩ませるのが一般教養科目でしょう。
配点も法律科目は各30点満点なのに対し、一般教養科目は60点満点となっているため、合否の分かれ目になることも少なくありません。
もっとも、教養科目については、対策しないことがいちばんの対策となります。
教養科目もしっかりと問題を読むことで、知識がなくても思考で解ける問題が毎年何問か出題されています。特に論理や空所補充の問題などは、大学受験の現代文のように解くことで、正解できるものが含まれています。
上記のような問題や、これまでの経験の中で得た知識等で解くことのできる問題を合わせて、1問3点×6問=18点くらいとれればよいというのが、本講座での見解です。
実際に予備試験の短答式を突破されている方の中で、教養科目の点数も高い方がいらっしゃるのは、法律科目を解く上で身につけた読解力を、教養科目でも応用することができているということです。
3.「短答式の解き方解説」「短答ゼミ」の役割
本講座では、講師が短答式の過去問を解説する「短答式の解き方解説」と、受講生と講師が一緒に問題を解く「短答ゼミ」をご用意しております。
■「短答式の解き方解説」
この講義では、講師自らが短答式過去問の実践的な解説を行なっています。
過去問の中でも、合格するために確実に正解しておかなければならない問題や、受験生が身につけておかなければならない基本的知識に言及し、どのような思考過程で問題を解くのかを学修することが可能となっています。
また、受験生にとって未知の問題や細かい知識が出題されている問題についても、基本的知識からどのように正解を導くことができるのかという、テクニックを身につけることも可能となっています。
■「短答ゼミ」
この講義では、短答式に苦手意識がある受講生の方のご協力の下、実際にその方に問題を解いていただき、ゼミ形式で解説をするというものです。
実際に基幹講座である「応用インプット講義」で身につけた知識や思考を、短答式試験を解く上でどのように反映させるのかを、学修することが可能となっています。
また、他の受験生がどのような思考過程で問題を解いているのかを知ることができます。さらに、ご自身が問題を解く際の悪いクセなどの修正にも役立ちます。
まとめ
以上、本講座を活用した短答式の学修方法についての解説でした。
本講座では、短答対策も含む各種予備試験対策講座を開講しております。
今年の予備試験短答式を受験し、合計点が100前後で短答式に特に苦手意識を持たれている方には『法律知識ゼロから弁護士になる講座:答案添削なしコース』を、それ以外の方には『予備試験応用インプット講座』をオススメしております。
・『法律知識ゼロから弁護士になる講座』ホームページ
https://shihoushiken.biz/primary/
・『予備試験 応用インプット講座』講座紹介ページ
https://shihoushiken.biz/yobiinput/
また、答案のご提出を含めた論文式対策を考えていらしゃる方には、『予備試験 応用インプット・アウトプット講座』をオススメしております。
・『予備試験 応用インプット・アウトプット講座』講座紹介ページ
https://shihoushiken.biz/yobiinputoutput/
各講座の詳細につきましては、リンク先の各案内ページをご参照ください。
また、柏谷講師とのオンラインでの無料個別面談は随時受け付けておりますので、講座受講や受験に関するご相談がございましたら、お気軽に以下お問い合わせフォームよりお申し込みください。
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※司法試験に関する情報は変更される可能性があります。法務省等のサイトで必ずご自身でご確認ください。参考:https://www.moj.go.jp/barexam.html