CBTアプリを使用した司法試験短答式の学修方法
令和7年8月29日に、法務省より司法試験CBTシステム体験版アプリ(以下、「CBTアプリ」と言います。)の更新がなされました。
■法務省ホームページ「司法試験及び司法試験予備試験のデジタル化について」
https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00238.html
当該アプリ内では、令和2年以降の司法試験短答式の問題が掲載されることとなりました。
そこで、CBTアプリを活用した本講座における短答式の学修方法についてご案内いたします。
1. 令和2年以降の短答式過去問の学修方法
令和2年以降の短答式過去問については、CBTアプリ内に掲載されています。
CBTアプリを使用した過去問演習を通じて、アプリの操作や画面に表示された問題への回答など、本番に向けて操作に慣れていただくのがよいかと思います。
CBTアプリを使用して、短答式の問題を解く場合には、操作などに慣れるまでに、ある程度時間がかかってしまうことが予想されます。
そのため、最初のうちは多少時間がかかっても、正答率の高い問題については、確実に正解することを意識して、徐々に解くスピードを上げていけるように訓練するとよいでしょう。
そこで、CBTアプリの操作に慣れない間は、原則1問あたり2分30秒、ただし刑法の空欄補充や学説の見解対立の問題などの複雑な問題に関しては3分30秒を目安に解いていきましょう。
CBTアプリの操作に慣れてきたら、原則1分30秒、複雑な問題は2分30秒を目安に解くようにしましょう。
本試験の試験時間と問題数から形式的に算出した1問あたりの解答時間の目安は以下の通りとなっています。
・ 民法→試験時間1時間15分、問題数37問
1問あたり2分
・ 憲法→試験時間50分、問題数20問
1問あたり2分30秒
・ 刑法→試験時間50分、問題数20問
1問あたり2分30秒
本講座で推奨している短答式の学修方法は、正答率の高い問題から取り組み、知識ではなく思考で解くクセをつけるというものです。正答率については市販の過去問集に掲載されているものを参考にされるとよいかと思います。
正答率の高い問題であっても、受験生にとって未知の知識が問われていることがあり、知識では解くことができないものも混ざっています。大切なのは法的思考で解くことです。
短答式試験で出題される受験生にとって未知の知識を暗記することは、本試験対策として効果的とはいえず、短答式の問題を解く上での法的思考の妨げになってしまいます。
そのため、短答式の学修においては、なるべく解説を読まない、読むとしても深入りしないということを推奨しています。
暗記にならないために、市販の過去問集の解説をじっくり読むことはせず、問題を解くことを優先していただければと思います。CBTアプリを使用しての問題演習および過去問集の解説を読むことを含めて原則3分以内、刑法の空欄補充や学説の見解対立の問題などの複雑な問題に関しては、原則4分以内に終えるようにしてください。たとえば、解説を読む際には太字を軽く確認する程度にとどめておくとよいでしょう。
あくまで必要となっているのは基本的知識であり、知っているか知らないかで問題を解くのではなく、基本的知識を用いて問題文を読解するという、法的な思考で解くという流れを意識することが重要となります。
2. 令和2年以降の短答式過去問の学修方法
令和元年以前の問題については、従来通り市販の過去問集などを利用して、学修をしていただくこととなります。
市販の過去問集を利用する場合にも、問題演習および解説を読むことを含めて原則3分以内、刑法の空欄補充や学説の見解対立の問題などの複雑な問題に関しては、原則4分以内に終えるようにしてください。たとえば、解説を読む際には太字を軽く確認する程度にとどめておくとよいでしょう。
3.「短答式の解き方解説」「短答ゼミ」を用いた学修方法
本講座では、講師が短答式の過去問を解説する「短答式の解き方解説」と、受講生と講師が一緒に問題を解く「短答ゼミ」をご用意しております。
■「短答式の解き方解説」
この講義では、講師自らが短答式過去問の解説を行なっています。
過去問の中でも、合格するために確実に正解しておかなければならない問題や、受験生が身につけておかなければならない基本的な知識に言及し、どのような思考過程で問題を解くのかを学修することが可能となっています。
また、未知の問題や細かい知識が出題されている問題についても、基本的な知識からどのように正解を導くことができるのかという、テクニックを身につけることも可能となっています。
■「短答ゼミ」
この講義では、短答式に苦手意識がある受講生の協力の下、実際にその方に問題を解いていただき、ゼミ形式で解説をするというものです。
実際に基幹講座である「応用インプット講義」で身につけた法的な知識や思考を、短答式試験を解く上でどのように反映させるのかを、学修することが可能となっています。
また、他の受講生がどのような思考過程で問題を解いているかを知ることができます。さらに、ご自身が問題を解く際の悪いクセなどの修正にも役立ちます。
■「短答式の解き方解説」「短答ゼミ」を用いた学修方法
「短答式の解き方解説」「短答ゼミ」で取り扱っている過去問については、CBTアプリ内で問題を1問ずつ解いていただき、その問題の「短答式の解き方解説」と「短答ゼミ」を、スマホなどでご視聴いただくとよいかと思います。
CBTアプリの操作に慣れない間は、原則1問あたり2分30秒、ただし刑法の空欄補充や学説の見解対立の問題などの複雑な問題に関しては3分30秒を目安に解いていきましょう。
CBTアプリの操作に慣れてきたら、原則1分30秒、複雑な問題は2分30秒を目安に解くようにしましょう。
まとめ
以上、本講座を活用した短答式の学修方法についての解説でした。
「短答式の解き方解説」「短答ゼミ」は、以下の講座にてご受講いただくことができます。
・『司法試験 応用インプット講座』講座紹介ページ
https://shihoushiken.biz/shihouinput/
・『司法試験 応用インプット・アウトプット講座』講座紹介ページ
https://shihoushiken.biz/shihouinputoutput/
各講座の詳細につきましては、リンク先の各案内ページをご参照ください。
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※司法試験に関する情報は変更される可能性があります。法務省等のサイトで必ずご自身でご確認ください。参考:https://www.moj.go.jp/barexam.html